腰椎前弯とハイヒール

腰椎前弯とハイヒール

人の背骨は横から見るとS字状になっています。
生理的弯曲ですね。
これが正しく維持されている状態が負担の掛からない状態といわれています。
これは2足歩行の霊長類にみられる特徴です。
人間の赤ちゃんには見られず、歩き始めてからこの弯曲が完成されます。

この生理的弯曲により、腰の骨は前弯しており、ちょうど真ん中になる第三腰椎では水平ですが、一番下にある第五腰椎は水平と30°の傾きをなしていて絶えずすべりおちようとする力が作用しています。

そのため腰痛でも下部に問題が起こることが圧倒的に多くなっています。
この前弯が更に増強し、角度が大きくなるとより負担が増えるのですが、その原因の一つとして考えられるのがハイヒールです。

ハイヒールを履くと足が長く見えたりすらっと見えるなど、見た目の面でのメリットはあると思いますが、腰の前弯が増強することによりより滑り落ちようとする剪力が働き腰痛を引き起こしやすくなると考えられます。

といっても履かなければならない仕事の場合も多々あると思うのでそういったときは少しでも高さが低いので対応してみてはどうでしょうか??

コメント